2019年2月15日 第623号
東借連第4回評議員会(1月26日豊島区内) |
東借連第36回定期総会が3月3日(日)に中野区の東京都生協連会館で開催される。総会の成功に向けて、1月26日に東借連第4回評議員会を開催し、第36回定期総会に提案される運動方針案を議論した。同運動方針案では、少子高齢化の進行、大量空き家時代を迎えるなど最近の様変わりした借地借家人をとりまく情勢を明らかにし、東借連と借地借家人組合が持続可能な組織として存続していくための新たな組織改革の方向等が提案される。組織の拡大強化と合わせて総会の中で活発な議論が期待されている。
東借連第4回評議員会が1月26日午後1時30分から豊島区内で12名が参加して開催された。
高橋理事の司会で開会され、議題①3月3日に東京都生協連会館で開催される東借連第36回定期総会について細谷事務局長が提案した。総会代議員は34名とすることが決定され、総会評議員も積極的に各組合で選出することを確認した。
次に、第36回定期総会運動方針案のたたき台が提案された。2月号の東借連新聞に全文掲載することを確認した。また、組合は理事・評議員の候補を2月20日までに推薦し東借連本部に連絡することを確認した。
第36回定期総会決算報告は桜井会計担当副会長より報告があり、次期予算案及び次期役員(四役)は2月に開催される理事会に一任することを確認した。
②東借連春季研修会は4月7日(日)午後1時半から武蔵野公会堂で開催し、東借連常任弁護団の瀬川貴宏弁護士を講師に「よくある借家の相談事例と民法改正」をテーマに学習会を行うことを確認した。
③家賃補助創設等を求める国会請願署名は3月末を第1次締め切りで1万名を目標に取り組むことを確認した。
④組織の拡大強化では、この10年間で組合数も組合員も半減するという深刻な事態を受けて、組織拡大をどう取り組むか議論した。
参加役員の意見では、「会員にアンケートを行い、自分でできることは何か等について聞いてみてはどうか」、「賛助会員をもっと増やすようにしたらどうか」。また、「西武デパートの相談会は城北借組だけではなく、東京全体で取り組んでみたらどうか」等積極的な提案と意見が出された。
⑤住宅運動団体との共闘の課題では、2月から6月にかけて集会・院内集会・参議院選挙に向けて住宅政策等の政党アンケートを行うこと等が報告された。
世田谷区三軒茶屋キャロットタワーからの眺望 |
世田谷区の借家を借りている大坂さん(仮名)は家主の息子に嫌がらせを受け精神的に追い詰められていた。
1階を借りているが、2階に家主が住んでおり、物音にも敏感に反応し怒鳴り込んでくる。
大阪さんは生活音にもとにかく気をつけて生活していたので、毎日のように怒鳴られることに心身ともに疲れ果ててしまったという。
そして家主の身内が住むことになったと明け渡し請求をしてきた。
脅迫的な言動と嫌がらせに耐え続けていた大坂さんは組合の存在を知り、無料相談会にやって来た。身内が住むという突然取ってつけたような理由では正当な事由に当たらないし、明渡しには応じる必要がない。
また、脅迫的な嫌がらせは警察に相談し対処してもらうようアドバイスした。その後組合の会合に参加した大坂さんは笑顔で挨拶した。
「警察も親身になって相談を聞いてくれた。また脅迫的な言動、嫌がらせがあったらすぐに通報するように言われた。その結果家主はすっかりおとなしくなり、嫌がらせも脅迫的言動もなくなり、平安な生活ができるようになった。組合に出会えて良かった。組合に出会えなかったらどうなっていたのかわからない。救われました」と満面の笑みを浮かべて語る大坂さんの姿がとても印象的であった。