2018年12月15日 第621号
2018年住宅研究・交流集会(11月10日、台東区) |
住まい連・住まいの貧困ネットなど住宅3団体の主催による2018年「住宅研究・交流集会」(住宅セーフティネット連続講座第10回・最終回)が、11月10日午後1時30分から台東区内で46名が参加して開催された。若者の住まいの貧困の実態や住宅保障の実現をめざして、4名のパネリストの報告を受けて、討論を行った。コーディネーターは大本圭野氏(日本住宅会議前理事長)が行った。
報告1は「若者が暮らす現場を取材して」と題して、ジャーナリストの藤田和恵氏が報告。藤田氏は自らシェアハウスに3ヵ月間暮らして見て、シェハウスの実態について「家賃が高いにもかかわらず入居の初期費用が払えないために若者のニーズになっている」問題点や、共有部分に監視カメラが付いていても抵抗感がない若者の当事者意識の低さを指摘した。
報告者4名を交えた討論会 |
報告2は「反貧困運動として家賃下げろデモ」について首都圏青年ユニオン事務局長の佐藤和宏氏が報告した。家賃下げろデモを通じて若者が公営住宅に入居できず、住宅手当もないなど政府の住宅政策から排除され、公正でないことに対して声を上げることの重要性を指摘した。
報告3は「東京都のネットカフェ難民調査とその背景を分析する」とのテーマで立教大学院特任准教授の稲葉剛氏が報告。今回の都の調査で10年ぶりにネットで話題になったが、貧困の実態を踏まえていない自己責任論や若者論が議論され、ネットカフェという場所のみ焦点に当てるのでなく、若者が住宅を喪失した背景や日本の貧困対策や住宅政策こそ問題にすべきであると訴えた。
報告4は「住宅セーフティネットと若者の住宅保障を考える」と題して住まい連代表幹事の坂庭氏が報告。10年前の岩波ブックレット「若者の住宅問題」の4人の著者の問題提起を検証し、今後の課題として低所得の若者への家賃補助や入居一時金の補助等住宅保障の実現について提言した。討論では若者の自己責任論などが議論された。
関東の三大師の一つ西新井大師 |
■城北借組「西武デパート相談会」
1月16日(水)・17日(木)午前11時~午後5時まで4時半受付終了(昼食休憩午後1時~2時)、池袋西武百貨店7階くらしの相談コーナー。連絡・(3982)7654。
■多摩借組「定例法律相談会」
1月11日(金)午後1時30分から組合事務所。相談者は要予約。連絡・042(526)1094。
■葛飾借組「定例相談」
毎週水・金曜日の午前10時から組合事務所。連絡・(368)2251。
■足立借組「定例相談」
毎月第2日曜日午後1時から組合事務所。連絡・(6806)4393。
■大田借組「理事会」
12月13日(木)午後6時から大田区消費生活センター。連絡・(3735)8481。
■東借連「第2回東借連総会準備委員会」
1月12日(土)午後1時から東借連本部事務所で開催。各組合から複数名参加。連絡・(3982)7277。