2018年11月15日 第620号
全借連全国理事会(10月25日熱海) |
10月25日・26日両日、静岡県熱海で全借連全国理事会が18名の出席で開催された。東借連から理事3名が参加した。初日は午後1時半から開会。田中会長は「全借連会員増勢に向けて各県連・組合は拡大目標を定め、取り組んでもらいたい。全借連の後退は絶対に許されない」と挨拶した。
続いて、細谷事務局長がプロジェクターを使って「全国理事会報告と提案」と題して報告した。
「様変わりした借地借家人をとりまく情勢」では、賃貸住宅の空き家の急増、借地世帯は高齢化で減少傾向にあり、最近の地震、風水害の多発と住まいの復興対策にも及んだ。「全借連財政の危機と組織方針」では、第32回定期総会後の組織現勢の後退を受け、組織現勢の回復をめざして、年内までの増勢に向け組織拡大の取り組みの強化が強調された。私案として「組織の在り方の検討」について若年層の組織化と若い役員の育成等が指摘された。
2日目は午前9時から狩俣副会長の司会で進められた。東京の報告提案では、東借連の新リーフレットを活用し勢力回復をめざす。多摩借組から事務局が自主的に活動費を削減した報告があり、足立借組は役員会で全借連維持が困難な時は協議会にし、情報伝達の組織に転換等が要望された。城北借組はデパートの相談会で2桁の相談者が毎月ある等の話があった。午後の討論では、中村副会長から新聞発行は全国紙に相応しい4頁建が強調。地方の組合からは全借連を維持してもらいたいとの発言があった。
非正規シングル女性問題を報告する茂木直子さん |
調停が行われる東京簡易裁判所墨田庁舎 |
文京区に住む大原さん(仮名)は家主の代理人と名乗る第三者から調停を起こされた。
10月30日に東京簡易裁判所墨田庁舎にて行われた。調停に臨んだ大原さんと一問一答した。
Q今回初めての調停ですがどのような心構えで臨むのでしょうか。
A賃貸人ではない全く知らない方から明渡しや家賃増額の調停を起こされるとは思いませんでしたし、困惑している。
直接話し合いになればきっぱり増額も明渡しも関係のない方と話し合うこともありませんのでお断りしますという態度で臨みたいと思う。
※2時間半程の調停が終わり、再び質問した。
Q今回の調停の様子はいかがなものでしたか。
A今回は直接話し合いができず、それぞれ違う部屋に呼ばれ、聞き取りということになった。
見たことも何もない方から調停を起こされることに怒りを感じ、増額も明渡しも応じないと伝えましたが、納得がいく立ち退き料などが示されれば応じても良いことを伝えた。
増額はすでに供託していることから拒否した。
※次回調停は12月6日で不調に終わらせたい、家主側の出方を見極め組合と話し合っていきたいとのことであった。
■城北借組「西武デパート相談会」
12月19日(水)・20日(木)午前11時~午後5時まで4時半受付終了(昼食休憩午後1時~2時)、池袋西武百貨店7階くらしの相談コーナー。連絡・(3982)7654。
■多摩借組「定例法律相談会」
12月8日(土)午後1時30分から組合事務所。相談者は要予約。
「借地借家問題市民セミナー」
11月17日(土)午後1時30分から三鷹市公会堂第1・第2会議室。連絡・042(526)1094。
■葛飾借組「定例相談」
毎週水・金曜日の午前10時から組合事務所。連絡・(3608)2251。
■足立借組「定例相談」
毎月第2日曜日午後1時から組合事務所。
「借地借家問題相談会」
11月25日(日)午後1時から足立区千住柳町住区センター(千住柳町12―5)。連絡・(6806)4393。
■大田借組「理事会」
12月13日(木)午後6時から大田区消費生活センター。連絡・(3735)8481。
■東借連「第15回理事会」
11月22日(木)午後6時30分から豊島区内で開催する。連絡・(3982)7277。
■「東京地方自治研究集会」
12月9日(日)9時30分~16時30分。明治大学駿河台キャンパス・リバティタワー。午後1時から8分科会と1講座。