家賃下げろデモを行う若者・市民の皆さん |
低所得の若者が家賃負担に苦しんでいる。年金で暮らせない高齢者も急増し、家賃や住宅ローンの負担で生活できない下流老人は他人ごとではない。参議院選挙を前にして、「住宅手当で家賃を下げろ」、「住宅保障に税金使え」をスローガンに若者たちが中心になって、住宅政策にデモクラシーを求め、6月12日新宿区内で「家賃下げろデモ」を行った。
デモの主催者である「Call・For・Houging・Democracy/住宅政策にデモクラシーを」の大学院生の佐藤和宏さんは、「家賃補助や公営住宅の増設で高額な家賃の負担をすることなく、私たちが安心して住み続けられるよう社会保障としての住宅政策を実現させよう」とサウンドカーからスピーチした。
デモには120名が参加し、新宿区柏木公園を出発し、日曜日の午後買い物客で賑わう新宿駅西口・南口を通りデパートや映画館などが並ぶ歓楽街を抜け、約3・8キロのコースを「家賃下げろ、公営住宅を建てろ」と訴えながらデモ行進した。デモ参加者の中には「家賃が高くて家から出られない。このままでは親子で行き倒れだ」と親の家で同居する30代のシングルの男性もいた。
サウンドカーの大学院生 | 新宿駅西口を行進するデモ隊 |
6月5日午後1時30分から豊島区内で「ブラック地主家主被害者交流集会」が各組合から25名が参加して開催された。
佐藤東借連会長の挨拶があり、ブラック地主の被害実態が報告された。
足立区の組合員から地主と代理人弁護士に裁判で勝訴しても、調停・再度裁判と嫌がらせを受け、精神的・金銭的にも疲弊してきた様子が、多摩の組合員からは杉並にある工場の借地を売却し、立ち退くよう威圧する不動産業者の実態が、目黒区の組合員は地上げ屋から怒鳴られ、地代を受領拒否されも地代を供託して頑張っていることが報告。世田谷区の組合員は地主から依頼されたと面会を強要する大阪の業者と対応し、頑張っている等が報告された。底地を買い取る場合は、大田借組の桜井事務局長から「業者から頼まれていることを踏まえ無理のない金額設定をすること」と助言した。最後に細谷事務局長から「今後も繰り返し交流し学習することが大事」とのまとめがあり、参加者からは「同じ問題を抱える人と交流できてよかった」との感想が寄せられた。
大田区内を流れる呑川周辺 |
大田区の池上本門寺の門前を流れる呑川に隣接する宅地約60坪を賃借している佐々木さん(仮名)は、親から継承した建物を新築して7年余の月日が経過した。
佐々木さんは、地主から契約期間満了に伴い高額な更新料を請求され、支払を断ると、地代の受領拒否されて供託に移行した。数年経過すると地主は、自己使用を理由に更新拒絶・契約解除土地明渡しを求めて来た。
佐々木さんは、これを機会に古くなった建物の建替えを決意して、組合と相談。地主とのこれまでの経過を考慮すると、建物建替えに関する非訟手続きを顧問弁護士に依頼することにした。
8カ月後、裁判所から建替え承諾料80万円が示された。しかし、地主代理人の弁護士が受領を拒否したので、佐々木さんと組合役員が地主宅を訪ねて提供する。地主自身は面会を拒否してきたが奥さんを呼んで、承諾料の金額を見せて主人(地主自身)の意向を確認するが、拒否の意思が明らかなので持ち帰る。佐々木さんはこれまで通り、地代に続き建替え承諾料の供託手続きも自ら行う。地主は約半年後に供託中の地代と承諾料は還付し、今後の地代は銀行口座に振込でほしいと書面で口座番号を知らせてきた。いまでも忘れられない感動的な展開の解決となった。
■城北借組「西武デパート相談会」
8月24日(水)・25日(木)午前11時~午後5時(午後1時~2時昼食休憩)まで、池袋西武百貨店7階くらしの相談コーナー。
「バス旅行」
8月28日(日)・29日(月)の1泊2日、宿泊先・長野県戸倉上山田温泉。連絡・(3982)7654。
■多摩借組「借地借家問題市民セミナー」
7月23日(土)午後1時半から福生市民会館。参加無料。連絡・042(526)1094。
■葛飾借組「定例相談」
毎週水・金曜日の午前10時から組合事務所。連絡・(3608)2251。
■足立借組「定例相談」
毎月第2日曜日午後1時から組合事務所。連絡・(3882)0055。
■荒川借組「夜間相談会」
毎月第1・第3水曜日午後7時から組合事務所。
「法律相談」
毎月第3金曜日の午後7時から組合事務所。相談者要予約。連絡・(3801)8697。
■大田借組「常任理事会」
7月22日(金)午後6時から組合事務所。連絡・(3735)8481。
■東借連連続学習会
「明渡しと正当事由」
9月4日(日)午後1時30分から武蔵野公会堂(JR吉祥寺駅南口徒歩2分)。講師・東借連常任弁護団の瀬川宏貴弁護士。連絡・03(3982)7277。