9月24日に開催された東借連第3回評議員会 |
東借連第3回評議員会は、9月24日午後6時30分から新宿区内で開催された。
佐藤会長が開会挨拶を行い、議事が進行した。細谷事務局長が第2回評議員会以降の主な活動他について報告した。桜井会計担当より、東借連財政の状況が報告された。
討議事項では、(1)罹災都市借地借家臨時処理法(罹災法)の見直しについて、8月に法務省民事局の担当者素案が発表され、全借連として8月31日に意見を提出した。法務省より全借連に法制審議委員の要請があり、全借連の代表として細谷事務局長代行を派遣することが報告された。罹災法は東京など大都市では借地借家人の権利が大災害の時にどう守られるか大変重要な問題であり、9月からの法制審の審議が注目されている。
(2)更新料をなくす運動では、7月に出版した更新料解決マニュアルの普及促進を図ることを確認し、9月29日に立川駅北口で第4弾の街頭宣伝行動を実施することを確認した。(3)民間賃貸住宅憲章の作成と家賃補助署名運動については、高家賃で劣悪な住環境に苦しむ借家人が安心して住み続けられる民間賃貸住宅の在り方を憲章として発表し、各界の意見を求めていくことが報告され、活発な討論を行った。家賃補助署名運動は1組合員5名を目標に来年2月までに集約することを確認。(4)2013年度の東京都予算要求については、東京住宅運動連絡会等とともに共同提出し、都議会にも働きかけていくことを確認した。
(5)東借連第33回定期総会を3月3日に開催し、11月25日に東借連秋季研修会を実施することを決定した。(6)組織の拡大強化では、11月までの「組合員拡大強化月間」の拡大目標の達成に向け引き続いて拡大の取り組みを追求していくこと、組合員が主人公の組織方針の徹底をはかること等を確認し、各組合の取組みが交流された。
全借連は今年3月に開催した全借連第29回定期総会で民間賃貸住宅憲章の制定の方針を決めた。
全借連第3回常任理事会では試案が提案され、さらに論議を深め、「借家人が安心して住む続けられる民間賃貸住宅憲章」(案)を作成していくことを確認した。
我が国では、戦後一貫して持家偏重の住宅政策によって住宅の建設や確保は景気対策に位置づけられ、社会保障や福祉政策としては後景に追いやられてきた。その結果、民間賃貸住宅は持家と比べ、面積においても38%と狭く、家賃が高く安定した住まいを民間賃貸住宅において確保することは困難な状況にある。非正規雇用の増大と派遣切り等雇用環境の悪化で、家賃が支払えなくなり若者がネットカフェ生活やホームレス生活を強いやられる事態も生まれている。
全借連では、憲法に定められた「健康で文化的な住生活を営む」権利にふさわしい民間賃貸住宅の在り方を憲章としてまとめ、国や自治体に要求していくことを初めて決定した。憲章では、「住宅の要件」、「強制追い出しの禁止」、「適切な住居費と家賃補助制度の創設」、「住宅入居差別の禁止」、「公的保証人制度の創設」、「礼金・更新料など一時金の廃止」、「低家賃で良質な賃貸住宅の供給促進」など提起している。
平林さんが住む大田区糀谷地域 |
JR大森駅より羽田空港バスで25分余の糀谷地域で、約35坪の土地を賃借し木造平屋建を築造していた平林さん(仮名)は、これまで平穏にお付き合いしていた地主より明渡しを求められて、地代を供託して今年で約37年余の歳月が経過する。係争が長期に渡ると歳月の経過とともに家屋の老朽化が進み、建替えの必要性が平林さんに新築を決意させた。
係争中の地主宅を訪ねるが相続したという地主は移転し移転先は知らされず、人を介しての探索で移転先を確認した。平林さんは、弁護士に依頼して建物の建替えの非訟手続に着手した。大地主の一族でいろいろと知恵を付けられたのか、地主は弁護士を立てて、建物の朽廃により土地の賃貸契約解除を執拗に主張されるに至る。
建物の現状確認の現地調査をすることになったが、当日、平林さんと弁護士、組合の役員等が立ち会った。裁判官が到着しても、地主もその代理人の弁護士も姿を見せず、呆れた対応であった。裁判官は異議を述べた地主も弁護士も来ていないのだから調査するまでもなく、契約の継続と建替えが認められた。それから10数年地主の連絡はなく、地代の供託は継続している。
■城北借組「西武デパート相談会」
11月6日(火)・7日(水)午前11時~午後5時(午後1時~2時昼食休憩)まで西武デパート7階。
「法律相談」
11月16日(金)午後2時から組合事務所。連絡・(3982)7654。
■葛飾借組「定例相談」
毎週水・金曜日の午前10時から組合事務所。連絡・(3608)2251。
■足立借組「定例相談」
毎月第2日曜日午後1時から2時まで組合事務所。連絡(3882)0055。
■荒川借組「夜間相談会」
毎月第1・第3水曜日午後7時から組合事務所。
「法律相談」
毎月第3金曜日の午後7時から組合事務所。相談者は要予約。連絡・(3801)8697。
■北借組「法律相談」
毎月第1・第3水曜日午後7時から赤羽会館。相談者は要予約。連絡・(3908)7270。
■世田谷借組「相談会」
毎月第1土曜日午後2時~7時まで組合事務所。連絡・(3428)0828。
■多摩借組「定例法律相談」
11月2日(金)午後1時30分から組合事務所。連絡・042(526)1094。
■大田借組「バス旅行」
11月4日(日)から5日(月)飛騨高山へ。連絡・(3735)8481。