9月24日、輪島市へ。地震後、自宅兼用の店舗を再開した女性は「床上浸水。もう絶望しかない」「政府は能登を切り捨てようとしている」と怒ります。
地震で中規模半壊、金沢市内のみなし仮設(民間アパート)に入居している方は、「1メートル30センチほど水が押し寄せ、家の中は泥だらけ。もう輪島には戻れないと思う」と肩を落とします。
仮設住宅も床上浸水、「避難所に逆戻り。朝食は菓子パンだけ」。豪雨被災者向けの仮設住宅の完成は、来年3月末までかかるものもあります。
地震で不安定になった山肌などに豪雨が襲い、低い山であっても大きな土砂崩れが各地で起こりました。
地震で一部損壊の家が、土砂崩れで竹が壁を突き破った事例も。
10月4日に訪れた珠洲市大谷地区は、1階が土砂で埋まったり、護岸が崩れて道路が通れなくなり数日孤立状態。電気も水道も再びストップで「地震から一段づつ元の生活に戻ろうとしていたのに、足元をすくわれた感じ。神も仏もないのか」と。仮設住宅入居者の「ゴミを出す場所が1か所しかなく、数百メートル歩く高齢者がいる」との声に対し、「県は市町の要請で仮設住宅を建設・提供。協定にもとづき維持管理は市町」。市町は「町会等をつくって相談して」と、要望が一向に実現しません。
これが被災地の実態です。国をあげての支援が必要です。 |