総務省は2023年住宅・土地統計調査を実施し、今年の9月25日に「住宅及び世帯に関する基本集計結果」を発表しました。
4月の速報値では、住宅の総数や空き家数が公表され、今回は総住宅数と総世帯数、空き家、住宅の建て方、住宅の構造、住宅の所有の関係、住宅の規模、借家の家賃、高齢者のいる世帯の状況、現住居以外の所有状況が発表されました。
◎総住宅数と世帯数 総住宅数は6504万7千戸、2018年の前回調査より4・2%増加し、過去最多となりました。
◎空き家 空き家数は900万2千戸と過去最多で、空家率も13・8%と過去最多です。空き家の内、1戸建てが352万3千戸(39・1%)、共同住宅が502万9千戸(55・9%)。共同住宅の空家は賃貸用の空家が最も多く394万7千戸で、78・5%を占めています。
◎住宅の建て方 住宅の建て方別では、1戸建が2931万9千戸(52・7%)、共同住宅が2496万8千戸(44・9%)と共同住宅が増えています。
◎住宅の所有の関係(図3)
住宅の所有の関係別にみると、持ち家が3387万6千戸(全体の60・9%)占めています。2018年と比べ0・3ポイントの低下となっています。借家は1946万2千戸で、住宅全体の35・0%。借家の内訳では、「民営借家」が1568万4千戸(28・2%)と最も多く、次いで公営の借家176万戸(3・2%)、給与住宅が130万2千戸(2・3%)、都市再生機構UR・公社の借家71万6千戸(1・3%)です。
◎借家の家賃(図4)
借家の1カ月当たりの家賃は59、656円で5年前より7・1%上がっています。民営借家(木造)が54、409円(4・5%増)、民営借家(非木造)が68、548円(7・0%増)と非木造の家賃の上がり方が激しいです。借家の種類別の1畳当たり家賃を見ると民営借家は公営借家の2・3倍〜3・3倍と家賃が高くなっています。
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