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地上げ110番、NHKの取材風景 |
東借連では、地上げ問題を社会問題として訴え、相談を掘り起こすために、7月30日(日)の猛暑の中、「地上げ110番」を実施しました。
突然土地や賃貸住宅を買取り、借地借家人に立退きを迫る地上げ問題が東京など首都圏や近畿圏で多発しています。
バブル期と同様の手口で脅しをかけ、「令和の地上げ」として恐れられています。東借連の弁護団から2名の弁護士と、東借連の役員3名で午前10時から交代で相談に応じました。テレビ朝日の取材もあり、NHKの関東・甲信越のお昼のニュースで地上げ110番の様子が放送されると、相談先の電話番号を見た人達が、一斉に電話をかけ2台の電話が鳴りやまず、相談対応に追われました。
午後3時以降も電話がかかり、3時半まで電話を受け付けました。相談件数は合計38件で、相談の内訳は地上げ9件、明渡し5件、契約の更新2件、借家の修繕2件、保証会社1件、借地権の売買2件、賃料値上げ3件、貸主の嫌がらせ2件、家賃の支払1件、相続2件、家主・地主の相談5件、その他3件でした。
相談の中には、高齢な借地人に対し、地上げ業者から「借地権を売って施設に入れ」、「底地を買い取らないと地代の値上げをする」、「業者が5月末に突然やってきて7月末に出て行けと言われた。断ってもマンションのドアを10分おきに叩かれ、自宅で安心して仕事ができずやむなく家を転居した」等の切実な相談がありました。 |