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2023年5月15日 第663号


地上げ屋がバブル期と同じ手口で嫌がらせ
兵庫

地上げ被害を受けている尼崎市内の借地

  「クローズアップ現代」で放映された地上げ屋が兵庫では3ヶ所で争いが起きています。その内、尼崎市役所の南側で658平方メートルの借地に25軒あり、すでに更地・空き家が12軒、借家が1軒あり、その内10軒が組合に加入しました。新地主は令和3年5月に旧地主から借地を買い取り、借地借家人全員に立ち退いてほしいと文書で通知してきました。13名のうち10名が兵庫借組に相談し、新地主に対し、立退きには「正当事由」がなく、申し出を拒否する通知を出しました。1軒ごと新地主の訪問が始まり地代は振込でなく、立ち退くまで毎月集金に来て交渉すると通告。地代の個別集金を拒否し、現金書留で送金したところ受取りを拒否したので全員が法務局へ弁済供託しました。すると、新地主の社員が2人で訪問し、呼び出しても応答がないと大声で怒鳴り、組合員は警察に連絡すると役員も駆けつけ大騒ぎになりました。早く出たいと思う人が出て、少額の立退料で和解し、8名が弁護士に依頼することになりました。
 弁護士との話が困難になれば嫌がらせが始まり、空き家の玄関の窓ガラスドアを破壊し、残りの借地人を不安がらせる行為を行い、止めるよう役員が抗議した時、自分でわざと転んで「組合の役員が暴力を振るった」と警察を呼び一悶着をつける騒ぎを起こす始末です。バブル期と同じ手口で嫌がらせが行われています。組合ではこのような不当な立退き問題に粘り強く組合員を励ましながら頑張っています。

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