6月14日(日)、全国で東京、大阪、名古屋、福岡の4カ所で「地上げ屋」の被害110番を行いました。
大阪では54件の電話相談が
大阪では「大阪いちょうの会」(大阪クレジット、サラ被害者の会)事務所で午前10時より午後4時まで3台の電話を設置して、会の代表者の田中祥晃(全借連会長)と会の事務局長である増田尚弁護士をはじめ18名の弁護士と司法書士が電話相談にあたりました。
大阪では事前に6月9日に大阪司法記者クラブに「110番」実施要項について「記者レクチュアー」を行い、新聞関係、放送関係者から好評を得て、前日に「地上げ屋」の実態について報道や放送され、当日には事務所にNHK、朝日放送、毎日テレビ、関西テレビのテレビカメラが据えられ10時10分前から電話が鳴り始め10時から午後4時まで休む暇もなく54件の相談が入りました。
内訳は立退き23件、賃料増額滞納7件、敷金原状回復・賃貸からは2件 修繕2件、更新料関連0件、その他近隣のトラブル等20件、東京からの報告は立退き7件、賃料増額滞納3件、原状回復修繕3件、賃貸人からの相続3件、更新料2件、近隣のトラブル2件、20件の相談が入りました。
今回「地上げ(ブラック)屋」110番の特徴は以下です。
今全国で8百20万戸の空き家が有りそのうち、賃貸住宅は429万戸(52・4%)あります。その空き家のある共同住宅に取り残された単身の高齢者、母子家庭、生保家庭が多く、家主も高齢化しておりリフォームする意欲もなく、空き家のまま放置され、経営的になり立たないため賃貸業を引き継ぐ相続人のないことから、宅建業者がここに目を付け安く買いたたき、残された生活弱者の賃借人の住み続ける権利を奪い収益を得る業者の姿が見えてきました。
全借連会長田中祥晃氏は「このことから大都市を抱える地域で『地上げ』対策の取組みの必要性が明確になったのではと思います。大借連にも私が相談受けた大阪市内の地上げ被害者を3件紹介しました。今後大都市を抱える借地借家人組合は『生活弱者の住み続ける権利対策会議』と連携して取り組もうではないでしょうか」と話しています。 |