日本住宅会議は12月6日、神戸市内で2014年度総会を開催し50人余が参加しました(写真)。
塩崎賢明理事長は、開会挨拶の後、大きな感銘をあたえた岩手県宮古市でのサマーセミナーや編集委員会の努力による会報の3回発行など事業報告と2015年度活動方針の提案を行いました。
その後、会計報告、予算案を承認し、新役員を選出しました。
第2部のシンポジウムでは「阪神淡路大震災20年の現在」をテーマとして4名が報告しました。
兵庫県震災復興研究センター事務局長の出口俊一氏は「借り上げ公営住宅問題の経過と現段階」と「苦悩する新長田再開発事業」を報告しました。
出口氏は「兵庫県や被災5市の借上げ公営住宅に当初7711世帯が入居。現在は143団地3867世帯が暮らしている。震災後、復興住宅として民間住宅やUR住宅が借り上げられ多数の被災者が入居した。兵庫県や神戸市は20年の契約期間が終わるという理由で、被災者の声を聞かないまま立ち退きを迫ることは重大な問題」と強調しました。
NPOよろず相談室事務局長の牧秀一氏が「震災障がい者はいま」、都市調査計画事務所代表の田中正人氏が「住宅復興と孤独死」をテーマに報告しました。自然災害からの復興は自己責任では解決できない、公的に解決できる道筋を作り上げることが重要と確認されました。 |