5月16日、東京の明治公園で「まともな生活できる仕事を!人間らしく働きたい!全国青年集会2010」が開催されました。
当日は、午前11時から20の問題についての分科会が開催され、その一つに若者の命をつないだ派遣村、生活相談のタイトルで「貧困、住まい」の分科会が行われました。
午後からの全体集会では、各地からの貧困と格差の実態を告発する発言があいつぎ、今こそ自己責任論から連帯への運動で社会や政治を変える運動を訴えました。その後、全労連の大黒議長、貧困ネット代表の宇都宮健次弁護士、同じく貧困ネットの湯浅誠事務局長、日本共産党の志位委員長が連帯の挨拶を行いました。
百人近い人が参加した貧困・住まいの分科会では、大分の派遣切りにあった青年労働者が大分労連に加盟し、自らの権利に目覚め主張するとともに、家主と交渉し、派遣ぎりの労働者がそれぞれが保証人としてなってもらい住宅を確保したことを報告していました。兵庫から参加した元路上生活者の青年は、飯場で働いていたが、職がなくなると同時に住まいがなくなり、岐阜で仕事を見つけようとしたがなく、故郷の神戸に帰るために三カ月歩いた。派遣村の生活相談で、生活保護を受ける事が出来、今は老人ホームの夜警の仕事をしているが、二度とあのような体験はしたくないと話していました。
横浜の青年は統合失調症の病気で仕事ができなくなってしまい、家賃を払うことが出来なくなり住宅手当を申請しました。好きで派遣をしているといわれてきたが、今後は、自己責任ではないと主張していきたいし、ここに集まっている人たちが一人ではないと思う気持ちが大切ですと訴えていました。
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