都営住宅新規建設を
住宅要求で都市整備局と交渉
都民の要求に背を向けるな
真面目に回答しない都の担当者批判
東借連は、2月5日午後2時から都議会の会議室において都市整備局交渉を行なった。交渉には都市整備局から、佐藤住宅政策推進部副参事、山口都営住宅経営部企画課長等4名、東借連から佐藤会長、細谷専務理事など9名の役員が出席し、民間賃貸住宅等にかかわる7項目の要求の実現を都に要請した。
東京都は、住宅数が世帯数を上回っている等の理由で住宅に困窮する都民の切実な要求にまじめに回答しようとせず、東借連の役員からも厳しい批判の声が上がった。
交渉には、日本共産党の植木こうじ都議、全借連中村事務局員が列席した。
都市整備局回答(要旨)
1、「都営住宅の新規建設」
(東京都)都内においては住宅数が世帯数を上回っている。新規建設は考えていない。既存ストックの有効活用をしていく。
2、「公営住宅の入居収入基準の引下げに反対」
(東京都)平成8年当時収入分位25%に相当する世帯の収入は政令月収20万円だったが、所得の減少で現在では36%程度に当り、25%に相当する収入基準(15万8千円)に引き下げた。
3、「低額所得者への家賃補助制度の創設」
(東京都)対象者の範囲など課題が多く、住宅政策としては考えていない。東京都だけで実施すると他県から移住するので財政が困難になる。
4、「高齢者等への入居差別の禁止、公的保証人制度の創設」
(東京都)高齢者の円滑な入居に向けて、「あんしん入居制度」の普及を図っている。高齢者等の入居を拒まない民間賃貸住宅の供給を促進する。
5、「保証委託契約書の実態調査と規制」
(東京都)消費者契約法に照らすと問題がある。保証会社に対し宅建業法では規制できない。業界でつくる賃貸保証制度協議会の自主規制の動きを見守っていく。
6、「悪質不動産業者の指導強化、管理業に関する業法の見直し」
(東京都)更新手数料や原状回復等についての苦情あるが、不動産業の管理業務は規制できない。不当な行為に対しては、個別の相談と業界等を通じて注意を喚起し、講習を通じ業務の適正化をはかっている。管理業務については国の研究会で報告書が出されている。
7、「賃貸トラブルガイドラインの徹底」
(東京都)都のガイドラインはパンフレットで普及させている。
|