2008年度予算要求提出
東京住宅連が東京都に
住宅困窮者に家賃補助を
保証会社の悪質保証契約の規制要求
東借連をはじめとする住宅運動団体や労組など8団体で組織する東京住宅運動連絡会(東京住宅連)は、10月23日午後2時から東京都都市整備局長に対し「2008年度東京都予算に関する要求書」を提出した。
東京住宅連から6団体14名が参加し、東借連から佐藤会長、細谷専務理事、皆川理事、渡辺評議員の4名が参加した。都市整備局からは総務部の八嶋広報担当副参事等が応対した。
住宅弱者に対し施策強化を
東借連から提出した要求のうち、住宅弱者に対する総合的な住宅政策の拡充に関する要求については細谷専務理事が説明し、ネットカフェ難民やワーキングプアなど中高年や若者まで居住の貧困が加速し拡大する中で「民間賃貸住宅居住者への家賃補助制度の創設」、「最低居住水準未満世帯の解消など真の住宅セーフティネットの整備と具体的施策」、「セーフティネット法の居住支援協議会への民間賃貸住宅団体に係る東借連など団体の参加」「都営住宅の新規建設・供給戸数の拡大」等について実現を図るよう要求した。
佐藤会長は、連帯保証人を立てられない人が増える中で連帯保証会社の悪質な契約書の横行によって、保証会社が家主に代行して借家人を強制的に追い出す問題が多発していることを指摘し、悪質な保証契約に対する対応と安心して借り続けられる公的保証制度の確立について要請した。また、退去時の原状回復については、都のガイドラインを借主に徹底させるために最高裁判決を紹介した分りやすいリーフレットを普及するよう訴えた。
各団体からも切実な住宅要求の説明があり、都営住宅の新規建設の促進、都営住宅の定期借家制度導入の廃止、都営住宅の入居承継資格を原則配偶者とし親子間の継承を認めないとした都の方針の撤回等を求めた。
各団体はその後、東京都知事や都議会各会派に要求の実現を求めて要請した。
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